第66回読書会報告と感想文
2025年2月24日 23:17 読書会

<読書会からのお知らせ>    

2018年から阿佐ヶ谷の洒落たお店でお茶 を飲みながら始めた 「阿佐ヶ谷婦人公論読書会」。

コロナ以降はオンライン開催で継続しながら、今回でなんと66回!

2024年4月からの「新・読書会」も新たな年を迎え、男女のなぞを解 く話題がさらに充実!

また、今回は、今後の読書会の在り方についても検討。より「開かれた読 書会」を目指します!

今回は、井上さんがまとめてくださった「カップル・ダンス」の中の

「3 追跡者/回避者のダンス」を資料として読書会を進めました。

多様化するカップル支援を考えるにあたり、時代に即応したテーマを取り上げ、

深掘りすることでさらにパワーアップしたいと考えています。

ぜひ今後のスケジュールをチェックしてください!

◆次回は第67回 2月25日(火)21時(オンライン)

「新・読書会」では、遠方の方も参加しやすい「オンライン」をベースに、 随時「リアル」での開催を企画していきます。

今年から、読書会の日程を毎月第4火曜日の21時からを基本に開催する こととしました。

また、4月からは誰でも気軽に参加できるよう、

当日のzoom入室のための URLを協会HPのミータスに掲載いたします。

詳細につきましては、別途ご案内いたします。乞うご期待! 


<会員限定>

本読書会に参加ご希望の方は➡QRコード(増渕のLINEあて)に、

手持ちのスマホでカメラをかざして繋いでください。   

                 


「新・参加できる阿佐ヶ谷婦人公論読書会」グループラインに招待させていただきます。

★ または、協会アドレス japan.family.counseling@gmail.com まで、お問合せ、お申込みをお願い致します。

              読書会主宰 理事長 長谷川啓三 担当 増渕広美 オンライン読書会(52)(ZOOM)


第66回 <参加できる阿佐ヶ谷婦人公論読書会>

「おんなとおとこの工夫 生涯を連れ添うために」

【テーマ】 ZOOMによるオンライン読書会をベースに 随時リアル開催しています。 。

◆ 夫婦・カップルにおける悪循環(カップル・ダンス) について考える 《資料》

⚫ カップル・ダンス「3 追跡者と回避者のダンス」

【参加者】6名 (男性3名、女性3名) 2025.1.28 開催

【概要】(まとめ:増渕) 今回は、資料を基にした意見交換の前に、感想文の扱いと当読書会の今後のあり方について、 意見を交換しました。 感想文については、提出は「任意」とし、字数も200~300字程度、長くても400字程度とす ることにしました。

これは、参加者の負担感を軽減しながらも、振り返りや思考の整理の機会と しての感想文を大切にしたいという考えに基づくものです。 また、今後の読書会のあり方としては、これまで以上に「開かれた読書会」を目指し、その一 環としてオンライン開催の場合は、当日のzoom入室のためのURLをミータスに掲載することと しました。

これは、当日の個々の状況に応じた自由な参加を可能にする試みです。詳細について は、改めてご連絡します。

その後、井上さんが用意してくださった標記資料をもとに意見や感想を自由に述べ合いました。

参考まで、「追跡者と回避者のダンス」とはいかなるものか、井上さんが作成してくださったポ イントを掲載します。

3 追跡者/回避者のダンス:

⚫ 一方が感情的にパートナーを追い求め、他方は回避する。

⚫ 追跡者は自分自身の自己愛的な欲求を満たしてくれるような強いつながりをパートナーに 求め、回避者はパートナーと距離をとることで、自分自身の自己愛を守ろうとする。

⚫ 追えば追うほど逃げる、逃げれば逃げるほど追う=悪循環

⚫ ヒステリーの女性と脅迫的な男性の組み合わせが典型的(逆もあり) 今回から試みている「カップル・ダンス」の超簡単翻訳は、前々回長谷川先生が提供してくだ 2 さった話題「恋愛の病理」についての考察の一環として取り組んでいます。

今回、井上さんが提 供してくださった資料は、実体験に基づくものでとても興味深く、各々それぞれの立場から共感 を持って考えが述べられました。

以下、お二人の感想文をご紹介します。

【参加者感想文】(まとめ:増渕)

1.井上京子さんの感想文:

卒婚など、高齢期カップルの関係性における傾向が話題の1つとなった。

長谷川先生より「現 在の卒婚は、女性が主体的であることが多いように感じる」「男性は女性よりロマンチックな面が ある」等のようなお話があった。それに関して、「今の高齢期の女性は、今までの人生の中で、子 育てや介護を含めた愛着関係に飽きている(「もういい、やりたくない」みたいな)気持ちになっ ているのではないか。男性はそれが女性より少なく、ロマンチックであるという面も合わせて、 高齢期になってもパートナーに愛着を求める気持ちがあるのではないか」という考えを、参加し た女性全員で共感し合った。

今の若い方が高齢期になる時には、カップルの愛着行動には変化が ある(変わらないものもあるだろうが)と考えられる。若い方のご意見もお聴きしてみたいところ である。

以下の短歌を共有したい。

くちづけをしてくるる者あらば待つ二宮冬鳥七十七歳 二宮冬鳥 (『短歌のガチャポン』穂村弘著より)

2.進藤一俊さんの感想文:

野末先生の「多世代家族療法(カップルダンス含む)」講座を受けた今回の講義が12年前IPI 研究所で受けた理論研修から発展した内容であったことが感想文をまとめる過程でよくわかっ た。私はこの読書会の「添え遂げる」ことができずに、離婚を経て再婚をしている。

前の妻との 関係は将に「衝突のダンス」だった。離婚裁判では妻からのDVとして臨んだが、改めて家族問 題を学ぶ中で、次の読書会のテーマとなる「親密さへの恐怖」そしてそのマグマを育てた「多世 代家族システム」の介在を知ることができた。

私も含めて読書会に参加された方々がパートナー と出会った時のご自分の振舞いと心境を伺い、内心ほっとした。

すくなくともその時点で今風に 言う「元彼女」である相手と私自身の気持ちはしかりとワルツを踊っていいたこともあったとい うことが分かった。私の再婚は前回のテーマの「生き直し」以上に、この読書会のお陰で相手の 思いを確かめつつ日々過ごせるようになってきている。 以上