★長谷川先生が理事長に就任して最初に着手したのが――そう、この読書会。
月1回開催なのに 気がつけばもう60回オーバー! なんなら“還暦読書会”なんて呼びたくなるほどの大ベテラン企画に成長しました。
毎回、読んで語って、笑ってうなずいて、時に「うちもそう!」なんてリアルな共感が飛び交う90分。
そして今回のテーマは……
3月は『妻のトリセツ』、4月は『夫のトリセツ』。
夫婦ってなんでこんなにすれ違うの?
そもそも違う生き物なんじゃ…? なんて思ってるあなたに朗報です。
脳科学の視点から“相手の取扱説明書”を読み解いて、笑って学んで、ちょっと救われるかもしれない2冊をピックアップ。
対象図書:
さてさて、今回も盛り上がり必至。
内容やいかに――!
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はじめに
時代の移り変わりとともに、夫婦の人間関係も変化してきた。かつては夫が外で働き、妻が家庭を守るという役割分担が一般的であったが、現代では共働きが主流となり、夫婦の関係性もより対等なものへと変わりつつある。その中で『妻のトリセツ』と『夫のトリセツ』は、脳科学的視点から夫婦の違いを解説し、コミュニケーションの向上による互いの理解を提唱している。以下にその内容を概観し、社会への影響について考えてみたい。
両書の共通点と異なる点
共通点
両書に共通する点として、夫婦間における思考や行動の傾向に違いがあることを前提とし、それを理解した上で適切な対応をすることで夫婦関係の向上に繋がると述べている。
異なる点
『妻のトリセツ』では妻が「共感」と「安心」を重視する傾向を持つとし、夫がその点に配慮することの重要性を説いている。一方で『夫のトリセツ』では、夫が問題解決型の思考を持つ傾向があることを指摘し、妻がそれを理解し、具体的かつ明確な指示をすることで円滑な関係を築けると述べている。ただし、これらの傾向は個人差があり、一概にすべての夫婦に当てはまるものではない。あくまで一般的な傾向として捉え、それぞれの関係性に応じた柔軟な対応が求められる。
社会への影響
両書は、夫婦関係を深め、互いの適応力を高める視点を提供した。これにより、夫婦の関係に対する話題は「性格の問題」や「愛情の不足」という単純な解釈に止まらず、「認識の違い」として理解されるようになった。この視点が広まることで、夫婦間の問題は個人的な失敗ではなく、お互いが理解を深めることで改善可能なものであるという考え方の浸透に寄与したかも知れない。
思考パターンの分類に対する疑問
両書の主張は脳科学に基づくものであるが、夫婦間の思考パターンを単純に「共感型」と「問題解決型」に分けることには慎重な姿勢も必要である。人の思考や感情はグラデーションのように多様であり、単純な分類では説明しきれない部分もある。そのため、これらの理論をそのまま当てはめるのではなく、自身のパートナーとの関係に応用しながら、より柔軟な視点で捉えることも大切と思う。
しかし、関係の改善という観点からは、ある程度の傾向を把握し、それを前提として対応を考えることは有効である。違いを理解し、それに適応する姿勢を持つことが、より良い関係性を築くための近道であることは間違いない。
おわりに
読書会の終わりに長谷川先生は「共感は簡単にできるもんじゃない。でも態度から共感しようとしていることを相手に伝えることはできる。」と語った。これはまさに『妻のトリセツ』と『夫のトリセツ』が語る夫婦関係の根本にある意識ではないか。
具体的には、『妻のトリセツ』では、夫は妻の話を「解決すべき問題」として捉えず、まずは共感を示す姿勢を持つことが大切だと述べている。一方で、『夫のトリセツ』では、妻が夫に対して具体的で論理的な指示を与えることで、夫が適切に行動しやすくなると指摘している。つまり、夫婦それぞれが相手の特徴を理解し、伝え方や接し方を工夫することが、円滑な関係を築くための鍵となる。
このように、夫婦が互いに理解しようとして努力することで、より良い関係を形成できるのではないだろうか。
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以上は ぼく個人の感想。
さてさて!そんな読書会ですが、毎月第4火曜日の21時からオンラインで開催中です!
参加者は、本の内容にうなずいたり、笑ったり、時には「それは違う!」と熱くなったり。 90分間、自由に語り合う場です。読書会ならではの長谷川理事長のコメントも必聴です。
「ZOOMは緊張する……」「顔出しNGだけど聞きたい……」というあなたもご安心を。 ステルス参加、大歓迎!耳だけ参加で、こっそり名言をメモするのもアリです。
読書好きも、ただの雑談好きも、夫婦って何だかよく分からん!という人も、どなたでも。
ミーティング案内はミータスで配信中。
月イチ火曜夜、ちょっとだけ知的なスパイスを――一緒にいかがですか?
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