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「読書会からのお知らせ」&「第70回阿佐ヶ谷婦人公論読書会報告と感想文」
<読書会からのお知らせ>
2018年から阿佐ヶ谷の洒落たお店でお茶☕を飲みながら始めた「阿佐ヶ谷婦人公論読書会」。
コロナ以降はオンライン開催で継続しながら、今回でなんと70回!
2024年4月からの「新・読書会」も2年目を迎え、男女のなぞを解く話題がさらに充実!
今回は、黒川伊保子さんの『息子のトリセツ』の気になる箇所をもとに読書会を進めました。
多様化するカップル支援を考えるにあたり、時代に即応したテーマを取り上げ、深掘りすることでさらにパワーアップしたいと考えています。
ぜひ今後のスケジュールをチェックしてください!
◆次回は第71回 6月24日(火)21時(オンライン)
来月は、引き続き「トリセツ」シリーズ。『娘のトリセツ』を扱います。
「新・読書会」では、遠方の方も参加しやすい「オンライン」をベースに、
随時「リアル」での開催を企画していきます。
今年度から、読書会の日程を毎月第4火曜日の21時からを基本に開催します。 |
<会員限定>
本読書会に参加ご希望の方は➡QRコード(増渕のLINEあて)に、お手持ちのスマホでカメラをかざして繋いでください。
「新・参加できる阿佐ヶ谷婦人公論読書会」グループラインに招待させていただきます。
読書会主宰 理事長 長谷川啓三
担当 増渕広美
オンライン読書会(56)(ZOOM)
第70回
<参加できる阿佐ヶ谷婦人公論読書会>
【テーマ】
◆ 「母も惚れる男子」の育て方とは?
《資料》
(上脇さんの資料)
②黒川伊保子『息子のトリセツ』
【参加者】7名 (男性3名、女4名)
【概要】(まとめ:増渕)
理事長のご提案でスタートした黒川伊保子さん(脳科学・AI研究者)の「トリセツ」シリーズ第3弾。
先月の『夫のトリセツ』に続き、今月は『息子のトリセツ』。
トリセツシリーズを資料として扱う場合の進め方は、事前に寄せられた「気になる箇所」にポイントを絞り、
当該箇所をスライドにまとめ、意見交換をしています。ですから、1冊を読み終えていなくても、
自由にご意見を述べていただくことができます。
参加者の多様性が、新たな気づきや視点を自ずと生み出します。
読書会では、どのような資料を扱うにせよ、常にテーマである「生涯を添い遂げるためには」を念頭に置いています。
時にはカップル・カウンセリング」の視点から意見を交換したり、先生からご教示をいただいたりなど、
単なる「読書会」以上の「学び」の場であることが、本読書会の醍醐味です。自由闊達、ざっくばらんな雰囲気の中で、
ご自身の世界を広げてみませんか。
また、読書会後には、LINEグループにて「任意」で感想を交換しています。感想を交換することで、さらに考えが深まり、
刺激を受けます。その他、LINEグループでは、ミータスで公開している読書会(zoom)入室のためのURLを重ねてご連絡
しています。
その他、興味深い資料や記事の紹介などの情報を自由に交換したりもしていますので、興味のある方は、
ぜひLINEグループにご登録ください。
協会会員であれば、家族相談士でなくても参加することができます。
少しでも読書会に興味・関心をお持ちでしたら、ぜひ一度参加してみてください。
今回の資料①は、上脇さんによる『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』への考察ですが、「読書会へのお勧め」でも
ありますので、そのまま添付します。
資料②については、今回取り上げた箇所をご紹介します。皆さんは、この箇所をどんなふうに考えますか。
■黒川伊保子『息子のトリセツ』(講談社+α新書)より
この本は、すべての「息子の母」である人に、読んでもらいたい。
そして、母を持つ男性たちにも、読んでほしい。
男たちの脳は、私たち女性とは違う質をもって生まれ、違う育ち方をする。
母親が、「男性脳学」を学ばずに、男の子を理解するのはなかなか難しい。
もちろん、そんなこと知らなくたって、愛と相性の良さで、たぶん乗り切れる。けど、知っていれば、子育ての楽しさは、
きっと倍増する。(P3)
この本を読むのが息子の父である人なら、妻と息子の間に起こるストレスや、そのストレスを解き放ってあげる方法が見えてくる。
男子の器の大きさは、母親が決める。生まれたての息子につきっきりの母親が、息子の脳の「座標軸」を決めるからだ。
父が息子を、大きくたくましく育てようと思ったら、息子を鍛えるより前に、妻をおおらかにしてあげる必要がある。
「息子の父親」である人の、第一使命は妻のケア。遠回りのようだが、これは、唯一の近道である。(P4)
息子を持たずとも、かつて息子だった、あるいは今も息子である、すべての男性にも、ぜひ読んでほしい。
母親とはいかなるものか。(P4)
本の中に、自分が母親から十分もらえなかった知識があったとしたら、母親を恨まないで、静かに習得しよう。あなたの子育ての時代には、この本がなかったのだから、許してあげてね。 (P4)
それでは、「母も惚れる男子」の育て方、とくとご覧あれ。 (P4)
◎今回は、『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』でも扱った「会話」に関する箇所を特に取り上げています。
■ことばのエスコート
「エスコートの基本は、共感力である。相手の思いを察して、優しいことばをかける。相手の所作を感知して、手を差し伸べる。それだけ。しかしながら、男性脳には、これが本当に難しいのだ。」(P185)
「共感受け」が不文律の女性脳に、「いきなり弱点を突く」が定石の男性脳(!)(P186)
■共感力を身につける適齢期がある
男性脳は、とっさに「遠く」を見る、客観優先で生まれてくるが、思考スタイルがゴール指向問題解決型に強くフィックスするのは、思春期のころなのである。
それまでは、母の誘導によって、いとも簡単に、共感型対話も交わせる。
要は、13歳までに、母親と共感型対話の訓練ができていれば、自然に、ことばのエスコートができるようになるってことだ。(P185)
■母親は、意外にもゴール指向問題解決型
なのに、なぜ、日本の男子はこれができないのだろう。
答えは簡単だ。この国の母たちが、息子相手に共感型の対話をしていないからだ。(P189)
息子が、言葉のエスコートができない夫となって、その妻がまた……この輪廻は、どこかで断ち切らないと、永遠に続いてしまう。
とういうのも、男子は、基本的に、母親から「ことばのエスコート」を教わらないと、他にチャンスがないからだ。男同士は、ゴール指向問題解決型で話をするからね。(P190)
■13歳が分岐点
男の子は、13歳までは、自然に共感型の対話をするが、13歳を過ぎて、男性ホルモン・テストステロンの分泌最盛期に入ると、一気にゴール指向問題解決型にシフトする。(P196)
そんな扱いにくい状態でも、母親の優しいことばは胸にしみる。彼らの反応がどうであれ、気にしないで、この本のアドバイスを実行してほしい。拒絶があまりにひどいようなら、焦らないで、時間をおいてまた再度チャレンジすればいい。ホルモンの分泌には日々のむらがあるし、18歳になれば、全体に落ち着いてくる。(P197)
以上