北米獣医師再生医療学会(NAVRMA)開催
2019年9月13日 20:00

当学会常務理事の笠嶋快周先生(JRA競走馬総合研究所企画調整室) 、同じく常務理事の 枝村 一弥 (Kazuya Edamura)先生(日本大学獣医外科学研究室)が北米獣医師再生医療学会(NAVRMA)に参加され、笠嶋先生から学会レポートが送られてきました!当学会の先生方が世界の獣医再生医療の現場で活躍されています!

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今年は、カナダのナイアガラオンザレイクで開催され、イヌ、ネコ、ウマの再生医療に関する35以上の口頭発表(https://www.navrma.org/navrma-conference-overview/program/ )と20のポスター発表がありました。


私の演題は「ウマの腱組織に移植した幹細胞の生存や分布について」枝村先生の演題は「ウイルスベクターを使用せずに作製された臨床利用可能なイヌiPS細胞の作製」で共にポスター発表でした。


多くの参加者からポスターの説明を求められ、特に、枝村先生の高水準のイヌiPS細胞を簡便に作製するという画期的な報告に対する関心は非常に高く、説明に追われていました。私の他にもJRA総研からは田村職員がウマ幹細胞の凝集体の作製や臨床応用に関するポスター発表があり、これも多くの参加者から質問を受けていました。


また、特筆すべき嬉しい出来事も起こりました。


ノースカロライナ州立大学の獣医学部で研究に励まれておられる榎本先生が「イヌモデルを用いた変形性股関節症に対する幹細胞移植治療の効果」について流暢な英語で口頭発表され、学会最終日には優秀な発表3題に選出されました。大変名誉な賞をアメリカの学会で日本人獣医師が受賞されたことに対して、その場にいた日本人獣医師の一人として感激致しました。


今後は、日本からも多くの再生医療に関心のある獣医師がアメリカの学会に発表しに行く時代になることを期待しています。


そのような志を胸に秘める開業の先生方がいらっしゃるなら、多くのアカデミアの意見を聞いて、さらにグレードアップした発表内容にするために、先ずは軽い気持ちで、私たち日本獣医再生医療学会で発表に臨まれては如何でしょうか?また、その取っかかりとして、来年、横浜で開催される学術集会に参加されてみては如何でしょうか?私たちは数多くの獣医再生医療に関心のある先生方のご参加をお待ちしております。


笠嶋快周


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