SHIVERプロデューサーメッセージ
横浜バレエフェスティバルの主催者として本番は客席で、リハーサルは至近距離でバレエを見る中で、私が一番気に入っている”至近距離ならではのダンサーの迫力”をお客様にも体感していただきたいと思い始めました。”ワールドクラスのダンサー”を肌で感じる。こんな素敵で贅沢な時間はなかなか得られないからです。
2018年に自身がパリに居を構え、いろんな距離感でバレエやダンスを見る中で、一度フランスでこのようなダンスの舞台をやってみようと考え、2019年4月に初めて、バレエダンサー4名で30席でのパフォーマンスをパリのスタジオで実施しました。その際のフランスやスイスのお客様の反応はとても良く、日本でもトライアルとして横浜バレエフェスティバル2019では本番前日に舞台上に100席をコの字型に配置しそこで前夜祭のパフォーマンスを実施。そして8月には新宿村スタジオで50席の日本初のSHIVER公演と、計3回のパフォーマンスを実施させていただきました。
2020年夏より、”ワールドクラスのバレエダンサー・アーティストを至近距離で見られる全席SS席のパフォーマンス”SHIVERを本格的に始動します。装置や衣装・照明などは基本的にはシンプルなものにさせていただく代わりに、席数を限定し、ダンサーの迫力を存分に味わって頂けるので、いわば全座席SS席になるかと思います。
男性ダンサーが天井に届きそうな大迫力の跳躍をし、着地の振動が自身が座る椅子に伝わる。長いバリエーションで息が上がりながらも指先、足先の繊細な動きを止めない女性ダンサー。同じ人間なのに浮遊感があるという女性ダンサーのテクニックといったものを体感いだければと思っております。
SHIVER2020夏では弊社本拠地の横浜だけではなく、長野県の戸隠、京都という場所を選ばせて頂きました。横浜もそうですが、戸隠も京都も旅先として楽しい、ワクワクするような場所です。
会場にもこだわりました。横浜の象の鼻パークは横浜港の海辺のガラス張りの1F施設。海は目の前です。普段バレエ公演はされてない施設で、横浜らしい風景を楽しみながらご観覧いただけます。戸隠は和太鼓奏者佐藤健作氏の個人の稽古場です。パワースポットとしても有名な戸隠神社から少し山を下った場所にある稽古場は大変自然豊かで、先日訪問した際には草木の香りが大変よかったです。木のぬくもりがある稽古場で、お客様には畳の上に座っていただき、ご観覧頂く予定です。個人所有世界最大級の和太鼓の大迫力とダンスのコラボレーションも楽しみです。京都のロームシアーターノースホールはモダンでデザイン性が高く、施設見学をしたスタッフが惚れ込んだ場所です。平安神宮からすぐのロームシアターで、京都観光+SHIVERでお楽しみいただければと思います。
SHIVERとは英語で”震える”という意味です。
この夏、最高のダンサーと素敵な場所で貴重な時間と体感を共有していただけると幸いです。
横浜バレエフェスティバル
SHIVER
プロデューサー
吉田智大