―貴団体では、どの様な活動をおこなっていますか?
荒井様:宇都宮ブリッツェンは日本発地域密着型自転車プロロードレースチームとして2008年10月に設立し、2009年から活動開始しました。今年で15年目のシーズンを迎えたところです。
自転車ロードレースのメジャー化とその中でも常にリーディングチームである事、そして地域に愛される身近という事をコンセプトにしています。
地域活動としては、小中学校を訪問しての自転車教室や、県内各所でのサイクルイベントの開催、ジュニアレーサー育成の為の下部組織運営なども行なっています。
これらは、日本トップチームである宇都宮ブリッツェンの存在を核としているからこそ意義が高まるものと思います。
また、チームのバックグラウンドとしては、アジアを代表する国際レース「ジャパンカップサイクルロードレース」の開催地であるという事があります。今年で30回目を迎える同レースは、宇都宮市の秋のイベントとして定着しており、全国から13万人を超えるファンが観戦にお見えになる宇都宮最大のスポーツイベントです。
宇都宮ブリッツェンはこのジャパンカップで優勝する事を目指し、世界最高レベルのチームを目指して活動しています。
一方で、チケット収入というプロスポーツとしては主たるマネタイズが無いスポーツであります為、パートナー企業様のご支援によって活動をサポートいただいています。また、自主財源の確保も必要ですので、一般市民向けの参加型サイクリングイベントの収益なども貴重な財源としております。
アナログな管理方法では、手間も時間もかかっていた
―会員管理システム導入の経緯
これまでもファンクラブの運営は行っておりましたが、会員の管理がアナログベースで効率的ではありませんでした。紙やメールで申し込みを受けて、それをエクセルに落とし込むという作業で、これは良くないと思っていました。顧客管理がうまくいかないためです。当時はイベントでブースを出して会員登録も実施しており、時間もかかりました。
メールに個人情報を書いて大丈夫なのだろうかと悩みましたし、フォームを作って送っても支払いシステムと連動しておらず、別途支払い方法を別メールで送っていましたが、それではお互いに確認するのが面倒で、お客様としては1度で終わりにしたいところを2度手間、3度手間かかっていました。そこがお客様から不評であり、それが原因で会員登録を諦めている方もいて、私自身タイムラグに不満がありました。
同じ栃木の独立リーグ栃木ゴールデンブレーブスさんがMiiT+を導入しているということもあり、その存在を知りました。今の規模なら導入しやすいと思いました。
サービスに比重を置けるようになった
―MiiT+導入前に抱えていた悩みと導入後の変化を教えてください。
負担になっていたものは会員様の名簿管理です。エクセルベースで間違ったり、会費の入金管理も全部銀行振り込みだったために消しこみをする必要があったりして非効率的でした。
作業に時間を取られるよりもサービスに時間をかけたいと思っていました。導入を決意するのにあたって、そこが一番大きかったです。
MiiT+によってカード決済も可能になりました。また払い込み方法もたくさんあり、カードの他に銀行振り込みやコンビニでも支払えます。そして操作も簡単です。メンテナンスもしやすく、入力ミスにもすぐに対応できます。クラウド型なのでPCにも負担がかからず、セキュリティも万全で、我々の作業負担もかなり減りました。最初の登録時のタイムラグ問題も解消し、MiiT+導入後の不満は今のところ出ていません。ファンクラブの運営を行いやすくなりました。
作業量を簡略化でき、その分サービスに比重を置けるようになりました。MiiT+はPCだけでなくスマホからもアクセスできますので、イベント会場で会員証を忘れてもすぐに確認できるメリットがあります。
―MiiT+を選んだ理由を教えてください。
初期投資がかからない優位性は非常に大きかったです。システムも使いやすく、非常にシンプル且つ必要な情報が収められているので直感的に使えて便利です。
―MiiT+を使った主な利用は
会費決済、ファンクラブ向けの情報発信や案内、メール配信が中心です。今後はファンクラブ向けイベントもあるので、そういった情報を対象者にのみ告知できるのもありがたいです。
―今後の、MiiT+を利用した、団体としての取り組みを教えてください。
オンラインショップも運営しておりますが、その画面で会員コードを入力すると割引できるなど、一般のお客様との差別化をどうするかといった、会員になるメリットとして取り入れたいです。またそれらをMiiT+上でできたら良いと思います。
まだ会員様に対して情報発信しかできておりませんが、そこにマーチャンダイズを取り入れていきたいです。
有料イベントの際に、オンラインチケットとして事前払い込みができるようにしたいです。うちのHPは7割がスマホからのアクセスなのですが、電子会員証の浸透がいまひとつです。スマホ対応でWEB会員証にした方が会員様も楽だと思います。10月にジャパンカップがあるので、そこから来年度を考えた行動をしていきたいと思います。
―今後のクラブとしての取り組みを教えてください。
三菱地所JCLプロロードレースツアー2023チーム総合順位昨年は2位。個人総合ポイントで小野寺玲選手が1位となりました。
設立15年目となり、ジャパンカップも30周年の節目の年です。優勝を目指して、2023年新チーム体制で日々トレーニングに励んでおります。
「優勝目指して盛り上げたい。」こういった地域密着のクラブチームを全国に波及させることで競技普及にもつながります。
自転車は、ひざへの負担が少ないために長距離を走れるので、移動手段としても魅力的です。移動しながら健康にもなれるということを文化として根付かせ、マナーの啓発、ドライバーとの共存、環境整備、法整備のためにも自治体との協力を進めていきたいと考えております。